【ジュニアアスリートの食事】「後半にバテる」「体力をつけたい」を解決!保護者が知っておきたい栄養と食事の基本
「試合の後半になると動きが重くなる」 「相手選手に当たり負けしてしまう」 「何を食べさせたら試合で最後まで動ける体になるのだろう?」
ジュニア世代(小・中学生)のサッカー選手を支える保護者様から、このようなお悩みをよく伺います。
どれだけ激しい練習を重ねていても、体を動かす「ガソリン(栄養)」が不足していては100%のパフォーマンスを発揮できません。 試合終了まで走り切る体力や、負けない強い体を作るためには、毎日の食事サポートが不可欠です。
今回は、20年以上の指導実績とスポーツ栄養学の視点から、「走れる体を作る食事の基本ルール」と「試合前後の効果的な栄養補給」について詳しく解説します。
1. 試合後半でバテる理由は「エネルギー不足」?必須の炭水化物と補食のタイミング
「うちの子は体力がないのかな?」と思われがちですが、試合後半でバテてしまう最大の原因は「体内のエネルギー切れ(炭水化物不足)」であるケースが非常に多いです。
車で例えるなら、ガソリンが空の状態で走ろうとしているようなもの。まずは日々の食事でしっかりエネルギーを蓄えることが重要です。
朝食での炭水化物が「集中力」と「スタミナ」を生む
朝食を抜いたり、軽めに済ませてしまうと、午後の練習や試合でスタミナがもちません。ご飯やパンなどの炭水化物は、脳と筋肉を動かす直接のエネルギー源になります。特に「お米(白米)」は持続性のあるエネルギーになりやすいため、朝食にはご飯と味噌汁の組み合わせがおすすめです。
練習前後の「補食(ほしょく)」でエネルギー切れを防ぐ
部活動やクラブチームの練習後、夕食までに時間が空く場合は「補食」を活用しましょう。
- 練習前(エネルギー補給): バナナ、カステラ、エネルギーゼリーなど消化の早いもの
- 練習直後(疲労回復): おにぎり、100%オレンジジュース、プロテインや牛乳
練習直後の30分以内は、使ったエネルギーを効率よく回復できる「黄金時間」です。このタイミングでおにぎりやバナナを一口食べるだけでも、翌日の疲労感が大きく変わります。
2. 強い体とケガに負けない骨をつくる「たんぱく質・ミネラル」
当たり負けしない体格や、ケガをしにくい丈夫な体を作るためには、骨や筋肉の材料となる栄養素が必要です。
筋肉の修復には「たんぱく質」を毎食取り入れる
肉、魚、卵、大豆製品(豆腐や納豆)に含まれるたんぱく質は、傷ついた筋肉を修復し、大きく成長させるために欠かせません。1日のうち夕食だけに偏るのではなく、「朝・昼・夕」の毎食しっかり取り入れることがポイントです。
骨を強くする「カルシウム×ビタミンD」のセット摂取
激しいコンタクトプレイやダッシュに耐える骨を作るには、カルシウムが不可欠です。牛乳やチーズなどの乳製品、小魚、海藻類を積極的に摂りましょう。さらに、魚類やキノコ類に含まれる「ビタミンD」を一緒に摂ることで、カルシウムの吸収率が大幅にアップします。
3. 試合前日&当日の「勝負飯」鉄則ルール
試合で日頃の練習成果を100%発揮するためには、試合前後の食事選びが勝敗を分けます。
試合前日の夕食:「高炭水化物・低脂質」を意識する
試合前日の勝負飯といえば「トンカツ(勝つ)」をイメージされる方も多いですが、実はNGです。脂っこい揚げ物は消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけて睡眠の質を下げてしまいます。
前日の夕食は、うどん、ご飯、白身魚、蒸し鶏など、消化が良く炭水化物をしっかり摂れるメニューを選びましょう。
試合当日の朝食:「試合の3時間前」までに済ませる
食べたものが消化され、脳や筋肉のエネルギーに変換されるまでには約3時間かかります。キックオフの時間から逆算して、3時間前までに朝食を終えるのが理想です。
当日の直前(1〜2時間前)に空腹を感じた場合は、固形物ではなくバナナやエネルギーゼリーなど消化の早い補食で調整してください。
4. まとめ:毎日の小さな食事サポートが子どものパフォーマンスを変える
ジュニアアスリートの食事サポートと聞くと、「特別なスポーツ料理を作らなければいけないのでは…」と難しく考えてしまうかもしれません。
しかし、決して高い食材や特別なレシピは必要ありません。
- 練習後にまず「おにぎり1個」を食べさせてみる
- 試合前日の夕食は脂っこいものを避ける
- 毎食、卵や納豆などたんぱく質を1品足してみる
まずは、こうした小さな工夫を一歩ずつ試してみてください。家庭での温かい食事サポートこそが、ピッチ上で子どもたちが笑顔で走り回り、自分の力を存分に発揮するための最大の土台となります。

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