週末の試合や日々の練習のあと、子どもにかける言葉一つで、その子の表情やモチベーションがガラリと変わるのを感じたことはありませんか?
「どうしてあそこでパスを出さなかったの!」 「今日のゴール、めちゃくちゃ凄かったね!」
良かれと思ってかけた言葉や、悔しさから思わず出てしまった言葉が、知らず知らずのうちに子どもの自己肯定感を削ってしまったり、逆に大きく伸ばしたりしています。
自己肯定感とは、単に「甘やかされて育つこと」ではありません。「失敗しても自分は受け入れられている」「どんな自分であっても価値がある」という心の土台があって初めて、子どもは失敗を恐れずに挑戦し、自分で考える力を発揮できるようになります。
この記事では、ジュニアサッカーの現場における「NGな褒め方・叱り方」と、子どもの自己肯定感をぐんぐん高める「正しいサポート術」を詳しく解説します。
1. 子どもの自己肯定感を下げてしまう「NGな褒め方・叱り方」
まずは、無意識のうちに使ってしまいがちな、子どもの自己肯定感を傷つける声かけのパターンを知ることから始めましょう。
① 結果や能力だけにフォーカスした「結果至上主義の褒め方」
- NGな例: 「点数を取ったから偉い」「試合に勝ったから凄い」「レギュラーになれて凄い」
- 何が問題か: 結果が出たときしか褒められないと、子どもは「結果を出せない自分には価値がない」と思い込み、失敗を極端に恐れるようになります。その結果、新しいチャレンジを避ける消極的な選手になってしまいます。
② 人格を否定する、または感情に任せた「キツい叱り方」
- NGな例: 「なんでいつもお前はダメなんだ」「やる気がないならサッカーをやめろ」
- 何が問題か: プレーの改善点ではなく、子ども自身の存在や人格を否定してしまうため、自己肯定感が激しく低下します。親の顔色を伺ってビクビクしながらプレーするようになり、主体性が失われます。
2. 自己肯定感をぐんぐん高める「正しい褒め方」の極意
では、子どもの内発的なやる気と自己肯定感を高めるには、どのように褒めればよいのでしょうか。ポイントは「結果」ではなく「プロセス(過程)」や「挑戦した姿勢」を褒めることです。
① プロセス(過程・努力)を具体的に褒める
- 実践のコツ: 「結果として負けたけれど、後半バテずに最後まで走り抜いた姿勢がかっこよかったよ」「練習で練習していたトラップが試合で出せていたね」など、日々の努力や具体的な行動を言葉にします。
- 効果: 子どもは「自分の努力を親が見ていてくれた」と実感し、結果に関係なく次へのモチベーションを高めることができます。
② チャレンジした「勇気」を承認する
- 実践のコツ: 「あの場面で果敢にドリブルで仕掛けたのは素晴らしいチャレンジだったよ!」と、結果がどうあれ、勇気を出してプレーしたことを称えます。
- 効果: 失敗を恐れず、自分の意思でアグレッシブにプレーする選手へと成長していきます。
3. 叱るときに絶対守りたい「3つのルール」
サッカーをしている以上、時には厳しく指導したり、マナーや姿勢について注意しなければならない場面もあります。子どもの自尊心を傷つけずに伝えるための「叱り方」のルールを確認しましょう。
① 人格ではなく「具体的な行動」だけを叱る
- ポイント: 子ども自身を責めるのではなく、「周りの声が聞こえなくなってパスのタイミングが遅れたこと」など、直すべき特定のプレーや行動に絞って話します。「あなたはダメな子」ではなく「今のプレーはもったいなかったね」と切り離すことが大切です。
② 他の子や過去の自分と比べない
- ポイント: 「あの子はあんなに走っているのに」「前はもっとできていたのに」といった比較は、子どもの心を萎縮させます。比べるべきは他人ではなく、「昨日の自分、一歩前に進もうとしている自分」です。
③ 感情をぶつけず、短く終わらせる
- ポイント: 親のイライラや期待の裏返しを感情的にぶつけても、子どもは恐怖心で萎縮するだけで、内容が頭に入りません。短く冷静に「次はどうしたらいいと思う?」と問いかける形で終わらせましょう。

4. 家庭でできる!自己肯定感を育む日常のサポート術
ピッチ外の家庭環境こそが、子どもの折れない心を育てる最大のベースキャンプです。
- 「あなたはそのままで大切だよ」というメッセージを伝える
- サッカーが上手くても下手でも、試合で勝っても負けても、我が子の存在そのものを無条件に愛していることを普段から態度や言葉で示します。
- 失敗したときに最初に安心感を与える
- ミスをして落ち込んでいるときこそ、「ドンマイ!誰でもミスはあるよ、切り替えていこう」と一番の味方でいてあげることで、子どもは安心して次の挑戦に向かうことができます。
まとめ:親の笑顔と肯定的な眼差しが、子どもの最大の栄養
ジュニアサッカーにおける子どもの自己肯定感は、特別なスパルタ指導やハイレベルな技術トレーニングによって育まれるわけではありません。
- 結果ではなく、毎日の頑張りや挑戦のプロセスに目を向けてくれること
- ミスをしても、家には温かい安心感と変わらない愛情が待っていること
そんな親御さんの温かい眼差しと適切なサポートこそが、子どもがピッチで泥だらけになりながらも、自分の意思で力強く成長していくための何よりのエネルギーとなります。
今週末の試合も、結果に一喜一憂せず、お子さんの「挑戦する姿」を一番近くで肯定し、温かく応援してあげてくださいね。
今回のテーマについて、「うちの子にはこういう言い方をしてしまいがちで…」といった具体的なエピソードや、さらに深掘りしたいポイントなどはございますか?


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